おめでたいときや特別な日に食べることの多い『伊勢えび』。
普段の献立に使われることの少ない食材ですが、亜鉛摂取の観点から見て一体どのような食材なのかを検証しました。
Contents
『伊勢えび』は亜鉛摂取に適しているか?
まずは亜鉛摂取における『伊勢えび』の情報を見てみましょう。
亜鉛含有量(100g) | 1.8mg |
---|---|
亜鉛の吸収を助ける成分 | 動物性たんぱく質 |
亜鉛の吸収を妨げる成分 | 無し |
価格相場(100g) | 1200円~ |
※価格は時期によって変動します。
亜鉛摂取における『伊勢えび』のメリット
伊勢えびの亜鉛摂取におけるメリットは、
「動物性タンパク質と一緒に亜鉛を摂れる」
という点が挙げられます。
亜鉛は動物性たんぱく質と結びつくことによって、体内に吸収されやすい性質を持っているので、タンパク質を亜鉛を同時に摂取できる利点はありがたいです。
亜鉛摂取における『伊勢えび』のデメリット
伊勢えびのデメリットは
- 価格が高い
- 食べ合わせが難しい
の2点が主なところです。
メリットよりもデメリットのウェイトが重いのですが、一つ一つ見ていきましょう。
価格が高い
あえて書く必要もないことですが、伊勢えびは高級食材です。亜鉛摂取のためとはいえ、日常的に購入すると家計に響くのが難点です。
伊勢えびを中心に亜鉛を摂ろうというもの好きな方はいないと思いますが、気を付けたいところです。
食べ合わせが難しい
伊勢えびには亜鉛だけでなく、銅が含まれています。銅はビタミンCと結びつくことで毒性をもってしまいます。
亜鉛はビタミンCのキレート作用を利用して吸収効率を高めることが多いので、見落としがち。伊勢えびに限らず、銅と亜鉛を含む食品を口にするときは注意するようにしましょう。
まとめ
ここまで、『伊勢えび』のメリットやデメリットについて紹介してきました。メリットに比べてデメリットの比重が圧倒的に重いことから、(当たり前ですが)日常的な亜鉛摂取には向かない食品だといえます。
8割の人がダマされる含有量の罠
亜鉛を摂るにあたって、食材から摂ろうがサプリから摂ろうが含有量だけ見ていては『亜鉛を摂ってるつもり』になっているだけの可能性があります。
亜鉛は吸収率が低く、食事からは30~40%しか吸収されない上、
- フィチン酸
- 食物繊維
「サプリで摂ってるから大丈夫」と思っている方も安心するのは早いです。
例えば、亜鉛サプリに広く使われている亜鉛の有効成分である『亜鉛酵母』は、事前に熱処理がされていないと体内にほとんど吸収されません。
また、販売ページに『サプリ1粒あたりの亜鉛含有量』ではなく、『原材料100gあたりの亜鉛含有量』が書かれていて、実際のサプリには1粒1gも含まれていないことも往々にしてあります。
『亜鉛を摂取したつもり』になるだけでは、本当の満足感は得られません。
亜鉛を含有量だけでなく、吸収効率などを考えて摂ることで初めて亜鉛の魅力を知ることができます。
サプリであれば、有効成分の種類やメーカーの信頼性などを確認することも重要です。
それらについては、
【亜鉛サプリおすすめランキングBEST10|サプリ嫌いの男が20種類から厳選!(2017.10.07更新)】
【亜鉛含有量だけを見ても意味ない!?|誰でも確実に亜鉛を補える方法】
の記事をご覧ください。
ここまでお読みくださり感謝します。